大きな衝撃音 あわや大事故に…寝台特急「サンライズ出雲」が車両所内で旧やくもに接触の瞬間

大きな衝撃音  あわや大事故に…寝台特急「サンライズ出雲」が車両所内で旧やくもに接触の瞬間

あわやの瞬間をカメラがとらえていました。JR西日本は12日、人気寝台特急「サンライズ出雲」について一部運転を取り止めることを発表。実は、点検中に他の車両と接触し、車体が損傷してしまったというのです。BSSは、車両同士が接触する瞬間の映像を入手。その時、一体何が起きたのでしょうか?

8月29日、米子市の後藤総合車両所。定期検査のため入庫していたサンライズ出雲の車両が構内を移動していきます。しかし、次の瞬間。

突然の激しい衝撃音。車体も大きく揺れています。

撮影した人は
「ガシャンと大きな音がした」「びっくりしましたね。何が起きたんだろうという感じになった」

これは、視聴者が米子市のJR後藤駅のホームから偶然撮影した映像。

JR西日本によりますと、8月29日、後藤総合車両所の車庫内で「サンライズ出雲」に使用する車両を移動させていた際に、隣接する線路に留置していた別の車両に接触。車体の端の柱が損傷してしまったといいます。

澤田祥太記者
「こちらの構内で接触事故は起きました。車両の修繕に時間を要するため、10月中はサンライズ出雲の一部運休が余儀なくされました」

車両所内での移動のため一般客の乗車はなく、けが人などはいないとのこと。しかし、車両の修繕には時間がかかるため、JR西日本は10月14日から26日にかけて、上下線8往復、あわせて16本の運転を取り止めると発表しました。秋の行楽シーズンにも大きな影響を及ぼした今回の接触。実は、昨今話題になった『あの車両』も関係していました。

撮影した人は
「サンライズを撮る前に、やくもを移動させているのが見えた。」

そう、実はサンライズ出雲が接触したのは、特急やくもの車両として使用されていた381系の車両。その役目を終え、廃車となる予定で車両所内の線路に留置されていたといいますが…

JR西日本の担当者
「廃車予定の車両の留置場所が誤っていたことが接触の原因と思われます」

本来、別の場所にあるはずだった旧やくも。なぜかサンライズの車両が通る線路に隣接する場所に置かれていたため、今回の接触が起きてしまったといいます。

撮影した人は
「大事故じゃないかなと思っている。今後、構内であれ移動させる際、ほかにぶつかるような車両とかをしっかり確認した状態で入れ替えをすれば今回のような事故は起きないと思うので、そのあたりの安全確認はしっかりしていただきたい」

JR西日本は今後安全確認を徹底し、再発防止をはかりたいとしています。

【BSSニュース】
https://newsdig.tbs.co.jp/list/bss

【TBS NEWS DIG】
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